この記事の要約
抹茶生チョコは、材料が少なく、テンパリングも不要です。お菓子作りのなかでは、かなり作りやすい部類に入ります。
それでも失敗する方がいます。原因はほぼ決まっていて、生クリームの量と抹茶の混ぜ方の2つです。
固まらないのは、生クリームが多すぎるからです。ホワイトチョコレートは普通のチョコレートより固まりにくく、同じ比率で作ると失敗します。
抹茶がダマになるのは、粉のまま入れているからです。ふるうか、砂糖と先に混ぜておけば防げます。
この記事では、基本の分量、手順、そして失敗別の対処法を整理します。作り始める前に、原因を知っておいたほうが確実です。
結論:ホワイトチョコと生クリームは3対1が基本
先に結論をお伝えします。
抹茶生チョコで固まらない失敗を避けるには、ホワイトチョコレート3に対して生クリーム1の比率を守ってください。
一般的な生チョコのレシピは、ビターチョコレート2に対して生クリーム1が多く見られます。この比率をホワイトチョコレートに当てはめると、まず固まりません。
理由は、ホワイトチョコレートの構成にあります。カカオマスを含まず、カカオバターと乳成分、砂糖でできています。カカオマスの持つ「固める力」がないぶん、水分に弱いのです。
だから、生クリームを減らす必要があります。
そして抹茶は、チョコレート200gに対して10〜15g程度が目安です。これ以上入れると、口の中でざらつきます。
この2つの数字さえ押さえれば、大きな失敗はしません。
Know:材料と道具
基本の分量(15〜20個分の目安)
- ホワイトチョコレート 200g
- 生クリーム 65〜70ml
- 抹茶(生地用) 10〜15g
- 抹茶(仕上げ用) 適量
- 好みでバター 10g
生クリームは動物性を使ってください。 植物性ホイップは水分が多く、固まりにくくなります。乳脂肪分は35〜40%程度のもので構いません。
バターは必須ではありません。 入れると口どけが良くなりますが、なくても作れます。
抹茶は製菓用が扱いやすい
飲用の抹茶でも作れますが、製菓用として売られているものは色が出やすく調整されていることがあります。
高価な飲用抹茶を使う必要はありません。加熱と乳成分によって、繊細な香りは変化してしまうためです。
道具
- ボウル
- ゴムベラ
- 茶こし(抹茶をふるう用)
- 15cm程度の四角い型、またはバット
- クッキングシート
- 包丁
型がなければ、バットにクッキングシートを敷けば代用できます。牛乳パックを切り開いて使う方法もあります。
Do:基本の作り方
手順1:型の準備をする
先にやっておいてください。チョコレートが固まり始めてから慌てることになります。
型にクッキングシートを敷きます。取り出しやすくするため、シートを型より少し大きめに切って、はみ出させておきます。
手順2:チョコレートを刻む
ホワイトチョコレートを細かく刻みます。
粗いと溶け残ります。 5mm角程度を目安にしてください。板チョコの場合、包丁で削るように切ると細かくなります。
手順3:抹茶をふるう
これが重要な工程です。
抹茶を茶こしでふるってください。粉のまま入れると、ほぼ確実にダマになります。
ふるった抹茶は、別の容器に取っておきます。
手順4:生クリームを温める
小鍋に生クリームを入れ、弱火で温めます。
沸騰させないでください。 鍋の縁が少し泡立つ程度、60〜70度が目安です。
沸騰させると分離しやすくなります。
手順5:抹茶を生クリームに溶かす
火を止めた生クリームに、ふるった抹茶を少しずつ加えて混ぜます。
一度に全部入れないでください。3回程度に分けて、その都度なめらかになるまで混ぜます。
ここでしっかり溶かしておくと、あとでダマになりません。
手順6:チョコレートに注ぐ
刻んだホワイトチョコレートに、抹茶入りの生クリームを注ぎます。
すぐに混ぜないでください。 30秒ほど置いて、チョコレートを熱で溶かします。
その後、中心から小さく円を描くように混ぜ始めます。徐々に広げていくと、なめらかにまとまります。
激しくかき混ぜると空気が入り、口どけが悪くなります。
手順7:バターを加える(任意)
チョコレートが完全に溶けたら、常温に戻したバターを加えて混ぜます。
つやが出て、口どけが良くなります。
手順8:型に流す
型に流し入れ、表面を平らにならします。
型を軽く台に打ちつけると、気泡が抜けます。
手順9:冷やし固める
冷蔵庫で3時間以上冷やします。一晩置くのが確実です。
急いで冷凍庫に入れると、結露して食感が悪くなります。避けてください。
手順10:切って仕上げる
型から取り出し、温めた包丁で切ります。
包丁をお湯につけて温め、水気を拭いてから切る。これを1回切るごとに繰り返すと、断面がきれいになります。
最後に、仕上げ用の抹茶を茶こしでふりかけて完成です。
仕上げの抹茶は、食べる直前にかけるのがおすすめです。 早くかけると、水分を吸って色がくすみます。
失敗別の対処法
固まらない
原因の多くは、生クリームの入れすぎです。
ホワイトチョコレートは3対1が基本です。ビターチョコレートのレシピをそのまま使うと、ほぼ固まりません。
対処法としては、刻んだホワイトチョコレートを追加で溶かし混ぜる方法があります。全体の比率を戻すわけです。
すでに冷やしてしまった場合は、湯せんで溶かし直してからチョコレートを足してください。
どうしても固まらないときは、生チョコをあきらめてトリュフにする手もあります。丸めてココアや抹茶をまぶせば、形になります。
分離してぼそぼそになる
原因は、温度差か混ぜ方です。
生クリームが熱すぎた、あるいは急激にかき混ぜた場合に起こります。
対処法は、温めた生クリームを少量ずつ加えて混ぜ直すことです。ゆっくり混ぜてください。
それでも戻らない場合は、湯せんにかけながら混ぜると復活することがあります。
抹茶がダマになる
原因は、ふるっていないことです。
抹茶は粒子が細かく、固まりやすい粉です。必ず茶こしでふるってください。
そして、生クリームに直接溶かす手順を踏むこと。チョコレートに直接入れると、ダマが残りやすくなります。
すでにダマができてしまった場合、裏ごしする方法がありますが、手間がかかります。予防が確実です。
色が悪い、くすんだ緑になる
原因は、抹茶の質か、加熱のしすぎです。
抹茶は熱に弱く、高温で色が変わります。生クリームを沸騰させないでください。
また、時間の経過でも色は褪せます。作ったその日と2日後では、色が違います。写真を撮るなら早いうちがおすすめです。
切るときに割れる、崩れる
原因は、冷やし方か包丁です。
冷やしすぎると硬くなり、割れやすくなります。冷蔵庫から出して5分ほど置いてから切ってください。
包丁は毎回温めて、水気を拭いてから使います。この一手間で仕上がりが変わります。
苦すぎる、抹茶が強すぎる
抹茶の入れすぎです。
チョコレート200gに対して15gを超えると、渋みが強く出ます。また、粉っぽさも感じやすくなります。
次に作るときは10g程度から始めて、好みに合わせて調整してください。
Compare:ビターの生チョコとの違い
| 項目 | 抹茶生チョコ | 通常の生チョコ |
|---|---|---|
| ベース | ホワイトチョコ | ビター・ミルク |
| 生クリーム比率 | 3対1 | 2対1 |
| 固まりやすさ | 固まりにくい | 固まりやすい |
| 難易度 | やや高い | 標準 |
| 色の劣化 | あり | なし |
| 日持ち | 短め | 短め |
抹茶生チョコのほうが、少しだけ難しいと考えてください。
理由は2つ。ホワイトチョコレートが固まりにくいこと、そして抹茶が色と香りを失いやすいことです。
初めて生チョコを作る方は、まず通常のビターで一度作ってみると、感覚がつかめると思います。
保存と日持ち
冷蔵で3〜4日が目安
生クリームを使っているため、日持ちしません。
作ったら早めに食べてください。 特に抹茶は、時間とともに色と香りが落ちます。
密閉して保存する
チョコレートはにおいを吸います。密閉容器に入れてください。
冷凍はおすすめしない
食感が変わります。解凍時の結露も問題になります。
常温に長時間置かない
室温では柔らかくなります。食べる直前に冷蔵庫から出してください。
贈り物にする場合の注意
日持ちの短さを伝える
受け取った方は、いつまでもつのか分かりません。
作った日と、食べてほしい期限を書き添えてください。
持ち運びに保冷剤を
生チョコは常温で崩れます。渡すまでの時間が長いなら、保冷剤を使ってください。
郵送は避ける
日持ちが短く、温度管理も必要です。遠方への配送には向きません。
手渡しできる相手に限ることをおすすめします。
アレルギーを書き添える
乳成分を使っています。相手のアレルギーを確認し、使った材料を明記してください。
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この記事で参照した情報について
使用するチョコレートの銘柄によって、カカオバターや乳成分の割合が異なるため、固まり方に差が出ることがあります。
生クリームの乳脂肪分、抹茶の粒度や質によっても仕上がりは変わります。分量は目安として、様子を見ながら調整してください。
保存期間の目安は、家庭で作る場合の一般的な範囲です。保存料を使用していないため、記載より短くなる可能性もあります。においや見た目に異変を感じた場合は食べないでください。
なお、抹茶にはカフェインが含まれます。お子さまや、カフェインを控えている方に渡す場合はご配慮ください。乳成分を含むため、アレルギーにもご注意ください。
よくある質問
Q. 固まらないのはなぜですか?
生クリームが多すぎる可能性が高いです。ホワイトチョコレートは3対1が基本です。ビターのレシピをそのまま使うと固まりません。
Q. 植物性ホイップでも作れますか?
おすすめしません。水分が多く、固まりにくくなります。動物性の生クリームを使ってください。
Q. 抹茶は何グラム入れればいいですか?
チョコレート200gに対して10〜15gが目安です。15gを超えると渋みと粉っぽさが強く出ます。
Q. 抹茶がダマになります。
ふるっていない可能性があります。茶こしでふるい、温めた生クリームに少しずつ溶かしてから合わせてください。
Q. 色がくすんでしまいます。
生クリームを沸騰させていないか確認してください。抹茶は熱で変色します。また、時間の経過でも色は褪せるため、早めに食べるのがおすすめです。
Q. どれくらい日持ちしますか?
冷蔵で3〜4日が目安です。生クリームを使っているため、長くはもちません。
Q. 冷凍保存できますか?
おすすめしません。食感が変わり、解凍時に結露します。
Q. 郵送しても大丈夫ですか?
向いていません。日持ちが短く、温度管理も必要です。手渡しできる相手に限ることをおすすめします。
まとめ
抹茶生チョコの作り方を整理します。
押さえる数字は2つです。 ホワイトチョコレートと生クリームは3対1。抹茶はチョコレート200gに対して10〜15g。
この2つを守れば、大きな失敗はしません。特に比率は重要で、通常の生チョコと同じ2対1で作ると固まりません。
抹茶は必ずふるってください。 そして、温めた生クリームに溶かしてから合わせます。この順序でダマを防げます。
生クリームは沸騰させないでください。 60〜70度が目安です。沸騰させると分離しやすく、抹茶の色も変わります。
仕上げの抹茶は食べる直前に。 早くかけると水分を吸って、粉が湿った見た目になります。
そして、抹茶生チョコは時間との勝負です。色も香りも、日が経つほど落ちていきます。冷蔵で3〜4日が限度と考えてください。
贈るなら、前日か当日に作る。これがいちばん良い状態で渡せる方法だと、私は思っています。

