この記事の要約
飴やガムの袋を見ても、賞味期限が書いていない。アイスクリームにも期限がない。不思議に思ったことはありませんか。
実は、食品表示のルールでは、一部の食品は、賞味期限の表示を省略できることになっています。
表示を省略できるのは、「品質の変化がきわめて少ない食品」です。
代表的なものは、次のとおりです。
砂糖、食塩、チューインガム、アイスクリーム類、一部の飴(キャンディ)などです。
これらは、長い期間保存しても、品質がほとんど変わらないため、期限を表示する必要性が低いとされています。
アイスクリーム類は、マイナス18℃以下で保存すれば、微生物が増えにくく、品質の変化もきわめて少ないため、期限表示を省略できるとされています。
ただし、「表示がない=いつまでも食べられる」ではありません。 湿気、高温、光、においなど、保存状態が悪ければ品質は落ちます。
この記事では、表示を省略できる食品、その理由、保存方法、食べないほうがよいサインをまとめます。制度の詳細は、消費者庁の情報もあわせて確認してください。
結論:品質の変化がきわめて少ない食品は、期限表示を省略できる。ただし保存状態には注意
先に結論をお伝えします。
| 食品 | 期限表示 | 理由 |
|---|---|---|
| 砂糖 | 省略できる | 品質の変化がきわめて少ない |
| 食塩 | 省略できる | 品質の変化がきわめて少ない |
| チューインガム | 省略できる | 品質の変化がきわめて少ない |
| アイスクリーム類 | 省略できる | −18℃以下の保存で品質の変化がきわめて少ない |
| 一部の飴(キャンディ) | 省略されていることがある | 品質の変化がきわめて少ないと判断される場合 |
| 金平糖 | 省略されていることがある | 砂糖が主原料 |
| 氷 | 省略できる | 品質の変化がきわめて少ない |
| 酒類 | 省略できる | 品質の変化がきわめて少ない |
※一般に紹介されている例です。表示の省略が認められる食品の範囲は、食品表示基準で定められています。 最新の内容は、消費者庁の情報を確認してください。 飴などは、商品によって期限が表示されているもの、されていないものがあります。
| 表示がないお菓子の判断のポイント | 内容 |
|---|---|
| 保存状態 | 直射日光・高温多湿を避けていたか |
| 見た目 | べたつき、変色、溶けていないか |
| におい | 異臭、においの移りがないか |
| 包装 | 破れていないか、虫が入っていないか |
| 購入からの期間 | 何年も前のものではないか |
Know:賞味期限と消費期限の表示ルール
期限表示は原則として必要
容器や包装に入った加工食品には、原則として、賞味期限または消費期限の表示が必要です。
- 消費期限:安全に食べられる期限。傷みやすい食品に表示
- 賞味期限:おいしく食べられる期限。比較的傷みにくい食品に表示
省略できる食品がある
食品表示基準では、一部の食品について、期限表示を省略できると定められています。
「品質の変化がきわめて少ない」ため、期限を示す必要性が低いと考えられているからです。
Know:表示を省略できる食品と理由
砂糖
砂糖は、水分がとても少なく、微生物が増えにくい食品です。長く保存しても、品質がほとんど変わらないため、期限表示を省略できるとされています。
ただし、湿気を吸うと固まったり、においを吸ったりします。
食塩
食塩も、品質の変化がきわめて少ないため、期限表示を省略できるとされています。湿気で固まることはあります。
チューインガム
ガムは、水分が少なく、品質の変化がきわめて少ないため、期限表示を省略できるとされています。
ただし、長く保存すると、風味が落ちたり、硬くなったり、べたついたりすることがあります。
アイスクリーム類
アイスクリーム類は、マイナス18℃以下で保存すれば、微生物が増えにくく、品質の変化もきわめて少ないため、期限表示を省略できるとされています。
代わりに、「要冷凍(−18℃以下)」などの保存方法が表示されています。
ただし、家庭の冷凍庫で、開け閉めによる温度変化があると、表面がシャリシャリしたり、霜がついたり、風味が落ちたりします。
飴・キャンディ
飴は、砂糖や水飴が主原料で、水分が少ないため、品質の変化がきわめて少ないと判断されれば、期限表示が省略されることがあります。
ただし、飴の中でも、ミルクやチョコ、フルーツ、ナッツなどを使ったものは、期限が表示されていることが多いです。商品によって違います。
金平糖
砂糖が主原料の金平糖も、期限表示が省略されていることがあります。
Know:個包装の飴に期限がない理由
大袋の飴には期限が書いてあるのに、中の個包装には書いていないことがあります。
食品表示は、「販売される単位の容器包装」に表示するのが原則です。大袋で販売されている場合、中の個包装には表示がないことがあります。
大袋を捨てる前に、期限を確認しておくと、後で迷わずに済みます。
個包装に分けて保存する場合は、大袋の期限をメモしておくと安心です。
Do:表示がないお菓子の保存方法
表示がないお菓子でも、保存状態が悪ければ品質は落ちます。
飴・キャンディ
- 直射日光・高温多湿を避ける
- 密閉容器に入れる(湿気でべたつくのを防ぐ)
- 冷蔵庫には入れない(出し入れで結露する)
- においの強いものの近くに置かない
ガム
- 直射日光・高温を避ける
- 高温でべたつくので、夏の車内などに置かない
金平糖
- 湿気を避けて密閉
- 常温で保存
アイスクリーム
- 家庭の冷凍庫で、−18℃以下を保つ
- 冷凍庫の開け閉めを減らす
- 一度溶けたものを、再冷凍しない(食感が悪くなり、品質も落ちる)
- 開封後は、ふたをしっかり閉めて、早めに食べる
- 冷凍庫のドアポケットより、奥のほうに置く
砂糖
- 湿気を避けて密閉
- においの強いものから離す
- 固まったら、霧吹きで少し湿らせたり、電子レンジで軽く温めたりすると、ほぐれやすくなる
Do:表示がないお菓子の「食べないほうがよいサイン」
| お菓子 | 食べないほうがよいサイン |
|---|---|
| 飴 | 溶けて形が崩れ、変色している。異臭がする。カビがある |
| ガム | 異臭がする、変色している、包装が破れて汚れている |
| 金平糖 | カビ、異臭、変色がある |
| アイスクリーム | 一度溶けて固まり直した跡がある、異臭がする、変色している |
| 共通 | 包装が破れて虫が入った可能性がある、何年も前のもの |
少しでもおかしいと感じたら、食べないことが大切です。
アイスの「霜」について
アイスの表面に霜がついているのは、冷凍庫の温度変化で、アイスの水分が一度溶けて、また凍ったサインのことがあります。
すぐに食べられなくなるわけではありませんが、食感や風味は落ちています。大きく溶けて形が崩れた跡がある場合は、食べないほうが安心です。
Compare:期限が表示されているお菓子との違い
| 比較 | 期限表示がないお菓子 | 期限表示があるお菓子 |
|---|---|---|
| 例 | 砂糖、ガム、アイス、一部の飴 | クッキー、チョコ、スナック、ケーキ |
| 品質の変化 | きわめて少ない | 時間とともに変わる |
| 保存状態の影響 | 受ける | 受ける |
| 判断の目安 | 見た目・におい・保存状態 | 表示の期限+保存状態 |
「期限表示がない」ことは、「保存状態に関係なく、ずっと大丈夫」という意味ではありません。
Decide:表示がないお菓子を食べるかどうかの判断
- いつ買ったものか思い出す(何年も前なら、無理に食べない)
- どこに保存していたか確認する(高温多湿の場所なら注意)
- 包装に破れがないか確認する
- 見た目(溶け、変色、カビ)を確認する
- においを確認する
- 少しでもおかしければ、食べない
この記事で参照した情報について
期限表示の省略ができる食品については、食品表示基準や、消費者庁が公表している食品表示の考え方をもとに、一般向けに整理しています。表示の省略が認められる食品の範囲や条件は、食品表示基準で定められています。 最新の内容は、消費者庁の公式の情報をご確認ください。
保存方法や、食べないほうがよいサインは、一般的な目安です。表示がない食品でも、保存状態によって品質は変わります。 においや見た目に異変を感じた場合は食べないでください。
よくある質問
Q. 賞味期限の表示がないお菓子があるのはなぜですか?
品質の変化がきわめて少ない食品は、食品表示基準で期限表示を省略できるとされているためです。砂糖、食塩、チューインガム、アイスクリーム類などが代表例です。
Q. アイスクリームに賞味期限がないのはなぜですか?
−18℃以下で保存すれば微生物が増えにくく、品質の変化もきわめて少ないため、期限表示を省略できるとされています。
Q. 期限表示がない飴は、いつまでも食べられますか?
いつまでも大丈夫というわけではありません。湿気や高温など保存状態が悪ければ、溶けたり変色したりして品質は落ちます。
Q. 個包装の飴に期限が書いていないのはなぜですか?
表示は販売単位の容器包装に行うのが原則のため、大袋にだけ表示されていることがあります。大袋を捨てる前に期限を確認してください。
Q. ガムは期限がなくても大丈夫ですか?
品質の変化がきわめて少ないため期限表示を省略できますが、長く保存すると風味が落ちたり硬くなったりすることがあります。
Q. アイスの表面に霜がついています。
冷凍庫の温度変化で水分が溶けて再び凍ったサインのことがあります。食感や風味は落ちています。大きく溶けた跡がある場合は食べないほうが安心です。
Q. 表示がないお菓子を食べるかどうかの判断は?
いつ買ったか、保存場所、包装の破れ、見た目、においを確認し、少しでもおかしければ食べないでください。
Q. 表示がないお菓子の保存方法は?
飴や金平糖は湿気を避けて密閉し、直射日光と高温を避けて常温で。アイスは冷凍庫の奥に置き、開け閉めを減らしてください。
まとめ
賞味期限の表示がないお菓子について整理します。
食品表示基準では、品質の変化がきわめて少ない食品は、賞味期限の表示を省略できるとされています。砂糖、食塩、チューインガム、アイスクリーム類などが代表例で、一部の飴や金平糖も表示が省略されていることがあります。
アイスクリーム類は、−18℃以下で保存すれば品質の変化がきわめて少ないため、期限の代わりに保存方法が表示されています。
個包装の飴に期限がないのは、大袋に表示されていた可能性があります。大袋を捨てる前に確認しましょう。
でも、「表示がない=いつまでも大丈夫」ではありません。 湿気、高温、光、温度変化で、品質は落ちます。溶け、変色、異臭、カビなどがあれば、食べないでください。
表示がないお菓子こそ、保存場所に気をつけることが大切です。
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