この記事の要約
「このお菓子、冷凍できるのかな?」。食べきれないお菓子を前にして、迷うことはありませんか。
お菓子の多くは冷凍できます。 でも、冷凍に向くお菓子と、向かないお菓子があります。
冷凍に向くのは、水分が少なめ、または冷凍しても組織が壊れにくいお菓子です。焼き菓子、大福やどら焼き、あんこ、ベイクドチーズケーキ、マカロンなどです。
冷凍に向かないのは、水分が多く、凍ると食感が大きく変わるお菓子です。ゼリー、生のフルーツがのったケーキ、メレンゲ、わらび餅、プリンなどです。
スナック菓子やせんべいは、冷凍する必要がほとんどないお菓子です。湿気を防いで常温保存が基本です。
上手に冷凍するコツは、1個ずつラップでぴったり包み、空気を抜いて、早く凍らせること。解凍は、お菓子に合った方法で行います。
この記事では、種類別の冷凍の向き不向きを一覧表でまとめ、冷凍と解凍のコツをお伝えします。「冷凍不可」などの表示がある商品は、表示に従ってください。
結論:焼き菓子・餅菓子・あんこは冷凍向き。水分の多いゼリーや生フルーツは不向き
先に結論をお伝えします。
冷凍に向く条件と向かない条件
| 冷凍に向く | 冷凍に向かない |
|---|---|
| 水分が少なめ | 水分がとても多い |
| 生地がしっかりしている | ゲル状(ゼリー、プリン、わらび餅) |
| でんぷん質で、冷蔵だと固くなるもの(餅、団子など) | 生のフルーツが多い |
| あんこ、バター、チョコなど油脂や糖分が多い | 泡立てた卵白(メレンゲ) |
| 解凍後に温め直せる | 表面のコーティングがべたつくもの |
覚えておきたいのは、次の3つです。
1つめ。餅や団子など、冷蔵庫で固くなるお菓子こそ、冷凍が向いている。
2つめ。ゼリーやプリンなど、ぷるぷるしたお菓子は、解凍すると水が分離しやすい。
3つめ。解凍したら、再冷凍しない。
Compare:和菓子の冷凍一覧
| お菓子 | 冷凍の向き | 冷凍期間の目安 | 解凍方法 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 大福(あん) | ◎ | 2週間〜1か月 | 常温で2〜3時間 | 固ければレンジで10秒ずつ |
| いちご大福・フルーツ大福 | × | ー | ー | 果物が水っぽくなる |
| おはぎ | ◎ | 2週間〜1か月 | 常温で2〜3時間 | 固ければレンジで短時間 |
| みたらし団子 | ◎ | 2週間〜1か月 | レンジで30秒程度 | ラップをしたまま温める |
| 白玉団子 | ◎ | 2週間〜1か月 | さっと茹で直す | 茹でる前の生地も冷凍可 |
| 柏餅・桜餅 | ○ | 2週間程度 | 常温で自然解凍 | 葉の色や食感が変わることがある |
| どら焼き | ◎ | 2週間〜1か月 | 常温で2〜3時間 | 生クリーム入りは表示を確認 |
| カステラ | ◎ | 2週間〜1か月 | 常温で1〜2時間 | 1切れずつ包む |
| 練り羊羹 | ○ | 1か月程度 | 冷蔵庫で解凍 | 解凍後に食感が変わることがある |
| 水羊羹 | × | ー | ー | 水が分離する |
| わらび餅 | × | ー | ー | 食感が大きく変わる |
| 練り切り(上生菓子) | △ | ー | ー | 色や形が崩れることがある |
| 最中 | ○ | 1か月程度 | 常温で自然解凍 | 皮が湿気やすいので密閉 |
| まんじゅう | ◎ | 2週間〜1か月 | 常温、または蒸し直す | ー |
| あんこ | ◎ | 1〜2か月 | 冷蔵庫で解凍、または凍ったまま加熱 | 小分けにして平らに |
| せんべい・おかき | 不要 | ー | ー | 常温で密閉保存が基本 |
| 干し芋 | ◎ | 1〜2か月 | 常温、またはトースター | ー |
Compare:洋菓子の冷凍一覧
| お菓子 | 冷凍の向き | 冷凍期間の目安 | 解凍方法 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| クッキー | ◎ | 2週間〜1か月 | 常温で自然解凍 | 湿気たらトースターで軽く焼く |
| マドレーヌ・フィナンシェ | ◎ | 2週間〜1か月 | 常温で自然解凍 | 軽く温めると風味が戻る |
| パウンドケーキ | ◎ | 2週間〜1か月 | 常温で自然解凍 | 1切れずつ包む |
| マフィン・スコーン | ◎ | 2週間〜1か月 | 常温で解凍後、トースター | ー |
| ブラウニー・ガトーショコラ | ◎ | 2週間〜1か月 | 冷蔵庫または常温 | 半解凍もおいしい |
| ベイクドチーズケーキ | ◎ | 2週間〜1か月 | 冷蔵庫で数時間 | 半解凍でアイス風に |
| レアチーズケーキ | ○ | 2週間程度 | 冷蔵庫で数時間 | ー |
| ショートケーキ | △ | 1〜2週間 | 冷蔵庫で数時間 | いちごは取り除く。表面を凍らせてから包む |
| ロールケーキ | ○ | 2週間程度 | 冷蔵庫で数時間 | ー |
| シュークリーム | △ | 1〜2週間 | 冷蔵庫、半解凍がおすすめ | 皮の食感が変わる |
| マカロン | ◎ | 1〜2か月 | 冷蔵庫で解凍後、常温に戻す | 密閉して割れに注意 |
| バームクーヘン | ◎ | 1か月程度 | 常温で自然解凍 | ー |
| シュトーレン | ◎ | 1〜2か月 | 常温で自然解凍 | 1切れずつ包む |
| フルーツタルト | × | ー | ー | 果物と生地が水っぽくなる |
| メレンゲ菓子 | × | ー | ー | 湿気で溶けたようになる |
| プリン | × | ー | ー | 水が分離する(凍らせてアイス風は可) |
| ゼリー | × | ー | ー | 解凍すると水が分離。凍ったままシャーベットは可 |
| ムース・ババロア | △ | 表示に従う | 冷蔵庫で解凍 | 商品によって違う |
Compare:チョコレート・スナック・その他の冷凍一覧
| お菓子 | 冷凍の向き | 冷凍期間の目安 | 解凍方法 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 板チョコレート | △ | 1〜2か月 | 冷蔵庫→常温へ、段階的に | 結露でブルーム(白くなる)しやすい |
| 生チョコレート | ○ | 表示に従う | 冷蔵庫で解凍 | 表示を確認 |
| チョコ菓子(ナッツ入りなど) | △ | 1か月程度 | 冷蔵庫→常温へ | 結露に注意 |
| ポテトチップス・スナック | 不要 | ー | ー | 常温で密閉。冷凍すると結露で湿気る |
| せんべい・あられ | 不要 | ー | ー | 常温で密閉 |
| グミ | ○ | ー | 凍ったまま食べる | カチカチになる。子どもは注意 |
| 飴・キャンディ | 不要 | ー | ー | 常温で密閉 |
| アイス | ー | 表示に従う | ー | ー |
| 干菓子・落雁 | 不要 | ー | ー | 湿気を避けて常温 |
| 手作りクッキー生地 | ◎ | 1か月程度 | 冷蔵庫で半解凍して焼く | 棒状にして冷凍すると便利 |
※冷凍期間は、家庭で冷凍する場合の一般的な目安です。冷凍期間内でも、風味は少しずつ落ちていきます。 商品の表示や、冷凍庫の性能によって変わります。
Know:冷凍でお菓子の食感が変わる理由
氷の結晶が組織を壊す
お菓子に含まれる水分は、冷凍すると氷の結晶になります。
ゆっくり凍ると、結晶が大きくなり、生地やクリームの組織を壊します。解凍したとき、壊れた部分から水分が出て、べちゃっとします。
水分が多いほど影響が大きい
ゼリー、プリン、生のフルーツ、わらび餅など、水分の多いお菓子ほど、解凍したときの変化が大きくなります。
でんぷんは冷凍で固くなりにくい
餅、団子、大福の皮、どら焼きの皮などに含まれるでんぷんは、冷蔵庫の温度(0〜5℃程度)で最も固くなりやすいと言われます。
凍らせてしまえば、固くなる変化はほとんど進まないため、冷蔵より冷凍のほうが、やわらかさを保ちやすくなります。
Do:上手に冷凍する5つのコツ
1. 新しいうちに冷凍する
期限ぎりぎりのものや、常温に長く置いたものを冷凍しても、傷みが止まるだけで、品質は戻りません。 食べきれないと分かったら、すぐに冷凍します。
2. 1個ずつラップでぴったり包む
空気に触れると、乾燥や冷凍焼け(霜がついて食感や風味が落ちること)が起きます。ぴったり包むことが大切です。
3. 保存袋に入れて空気を抜く
ジッパー付き保存袋に入れて、空気をしっかり抜きます。冷凍庫のにおい移りも防げます。
4. 早く凍らせる
金属製のバットやトレーにのせると、早く凍ります。早く凍ると、氷の結晶が小さくなり、品質が落ちにくくなります。
5. 日付を書く
冷凍した日と、中身を書いておくと、食べ忘れを防げます。
クリームのやわらかいケーキは
ラップをせずに、1〜2時間ほど凍らせて表面を固めてから、ラップで包むと、形が崩れにくくなります。
Do:解凍の基本
| 解凍方法 | 向いているお菓子 | ポイント |
|---|---|---|
| 常温で自然解凍 | 焼き菓子、大福、どら焼き、カステラ | 包んだまま解凍すると結露しにくい |
| 冷蔵庫で解凍 | ケーキ、チーズケーキ、マカロン、あんこ | ゆっくり解凍で水分が出にくい |
| 電子レンジ | 団子、固くなった大福、あんこ(急ぐとき) | ラップをして短時間ずつ |
| トースター | マフィン、スコーン、干し芋、パウンドケーキ | 解凍後に軽く温めると風味が戻る |
| 茹で直す・蒸す | 白玉、まんじゅう | やわらかさが戻りやすい |
| 凍ったまま・半解凍 | グミ、チーズケーキ、ゼリー(シャーベットとして) | ひんやりした食感を楽しむ |
包んだまま解凍する
冷凍庫から出したお菓子を、すぐに袋から出すと、表面に結露します。包んだまま解凍し、食べる直前に出すのが基本です。
再冷凍しない
一度解凍したお菓子を、再び冷凍するのは避けてください。品質が大きく落ち、傷みやすくなります。
Know:冷凍する必要がないお菓子
せんべい、スナック、飴、干菓子など、水分が少なく、常温で日持ちするお菓子は、冷凍する必要がほとんどありません。
冷凍すると、出し入れのときに結露して、かえって湿気ることがあります。密閉して、湿気を避けた常温で保存してください。
この記事で参照した情報について
冷凍による食品の変化(氷の結晶、でんぷんの老化、冷凍焼けなど)については、食品の一般的な性質をもとに整理しています。
冷凍の向き不向き、冷凍期間、解凍方法は、家庭で冷凍する場合の一般的な目安です。商品の材料や作り方、冷凍庫の性能によって変わります。
「冷凍不可」「要冷蔵」などの表示がある商品は、必ず表示に従ってください。 常温に長く置いたお菓子を冷凍しないでください。解凍後に異臭やカビ、変色などがある場合は食べないでください。
よくある質問
Q. 冷凍できるお菓子の特徴は?
水分が少なめで生地がしっかりしている焼き菓子、冷蔵庫で固くなる餅菓子、あんこなどが冷凍に向いています。
Q. 冷凍に向かないお菓子は?
ゼリー、プリン、水羊羹、わらび餅など水分の多いゲル状のお菓子、生のフルーツがのったケーキ、メレンゲ菓子などです。
Q. 大福は冷蔵と冷凍、どちらがいいですか?
翌日以降に食べるなら冷凍がおすすめです。冷蔵庫の温度では皮が固くなりやすいですが、冷凍なら固くなる変化がほとんど進みません。
Q. ポテトチップスは冷凍できますか?
冷凍する必要はほとんどありません。出し入れで結露して湿気るので、密閉して常温で保存してください。
Q. お菓子の冷凍期間の目安は?
多くは2週間〜1か月程度、あんこやマカロン、干し芋などは1〜2か月程度が目安です。冷凍期間内でも風味は少しずつ落ちます。
Q. 解凍するときのコツは?
包んだまま解凍して結露を防ぐことです。お菓子によって、常温、冷蔵庫、電子レンジ、トースターなどを使い分けてください。
Q. 解凍したお菓子を再冷凍してもいいですか?
避けてください。品質が大きく落ち、傷みやすくなります。
Q. チョコレートは冷凍できますか?
できますが、結露でブルーム(白くなる)しやすいです。解凍は冷蔵庫から常温へ段階的に行ってください。
まとめ
冷凍できるお菓子とできないお菓子を整理します。
冷凍に向くのは、焼き菓子、大福やどら焼きなどの餅菓子・和菓子、あんこ、ベイクドチーズケーキ、マカロンなどです。特に、冷蔵庫で固くなる餅や団子は、冷凍のほうがやわらかさを保てます。
冷凍に向かないのは、ゼリー、プリン、水羊羹、わらび餅、生のフルーツがのったケーキ、メレンゲなど。水分が多く、解凍すると水が分離したり、食感が大きく変わったりします。
せんべい、スナック、飴、干菓子は、冷凍する必要がほとんどないお菓子です。密閉して常温で保存しましょう。
冷凍のコツは、新しいうちに、1個ずつぴったり包み、空気を抜いて、早く凍らせること。解凍は包んだまま、お菓子に合った方法で。再冷凍はしないでください。
冷蔵庫にメモを貼っておくと、家族みんなで迷わず保存できます。
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