この記事の要約
お正月に、実家や親戚の家、お世話になっている方のもとへ新年のあいさつに伺うとき。手土産として持っていくのが「お年賀」です。
お年賀には、お菓子がよく選ばれます。お正月に集まった家族や来客で分けられるからです。
選ぶポイントは、次の4つです。
個包装で、数が多め。 お正月は人が集まるので、分けやすいものが喜ばれます。
日持ちすること。 お正月は食べ物が多く、すぐには食べきれないことがあります。
縁起のよいもの。 干支や鶴亀、紅白、松竹梅などをモチーフにしたお菓子は、お正月らしさが伝わります。
金額は2,000〜5,000円程度。 相手に気を遣わせない金額が目安です。
渡す時期は、元日から松の内(1月7日ごろまで。地域によっては15日まで)です。
この記事では、時期と相場、相手別のおすすめ、のしの書き方、喪中のときの対応をまとめます。
結論:松の内に、個包装で縁起のよいお菓子を「御年賀」ののしで
先に結論をお伝えします。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 渡す時期 | 1月1日〜1月7日ごろ(関西などでは1月15日ごろまでとすることも) |
| 金額 | 2,000〜5,000円程度 |
| 選び方 | 個包装、日持ち、数が多め、縁起のよいもの |
| のし紙 | 紅白の蝶結び、表書き「御年賀」 |
| 渡し方 | 訪問時に手渡し |
| 相手 | おすすめのお菓子 |
|---|---|
| 実家・義実家 | 家族みんなで食べられる詰め合わせ、相手の好物 |
| 親戚の集まり | 個包装で数が多い焼き菓子やおかき |
| 職場(仕事始め) | 個包装で配りやすいお菓子 |
| 取引先 | 老舗の和菓子、品のある焼き菓子 |
| ご近所 | 小さめの個包装のお菓子 |
※一般的な目安です。地域や家、関係性によって習慣は異なります。
Know:お年賀とは
新年のあいさつの手土産
お年賀は、新年のあいさつに伺うときに持参する手土産です。
もともとは、年神様へのお供え物として持っていったのが始まりとされています。
お歳暮との違い
| 比較 | お歳暮 | お年賀 |
|---|---|---|
| 意味 | 一年の感謝 | 新年のあいさつ |
| 時期 | 12月上旬〜20日ごろ | 1月1日〜松の内 |
| 渡し方 | 配送が一般的 | 訪問時の手渡しが基本 |
| 金額 | 3,000〜5,000円程度 | 2,000〜5,000円程度 |
| 毎年続けるか | 続けるのが基本 | 訪問するときに |
お歳暮を贈った相手に、お年賀も持っていく場合は、お年賀は控えめな金額にするのが一般的です。
お年賀は手渡しが基本
お年賀は、訪問して直接手渡すのが基本とされています。配送する場合は、「御年賀」ではなく、時期に合わせて「御歳暮」や「寒中御見舞」とする考え方もあります。
Know:渡す時期
松の内とは
松の内は、門松を飾っておく期間のことで、お正月の期間を指します。
| 地域 | 松の内の目安 |
|---|---|
| 関東など多くの地域 | 1月1日〜1月7日 |
| 関西など一部の地域 | 1月1日〜1月15日 |
※地域によって異なります。
元日は避けることも
元日は家族で過ごす家庭が多いため、1月2日以降に訪問するのが一般的とされています。訪問前に、相手の都合を確認してください。
松の内を過ぎたら
松の内を過ぎてから渡す場合は、「寒中御見舞」として、立春(2月4日ごろ)までに渡します。
Know:縁起のよいお菓子
お年賀には、お正月らしい縁起のよいモチーフのお菓子が喜ばれます。
| モチーフ | 意味 |
|---|---|
| 干支 | その年の干支をかたどったお菓子 |
| 鶴・亀 | 長寿 |
| 松竹梅 | おめでたいものの象徴 |
| 紅白 | お祝い |
| 富士山 | 日本一、末広がり |
| 扇 | 末広がり |
| 鯛 | めでたい |
| 金箔 | 華やかさ、豊かさ |
| だるま | 七転び八起き |
和菓子のお年賀
- 干支や鶴亀の練り切り、干菓子
- 紅白の羊羹
- 金箔入りの羊羹
- 花びら餅(茶道のお正月のお菓子。日持ちは短め)
- 福豆や縁起物のおかき
洋菓子のお年賀
- お正月限定パッケージの焼き菓子
- 干支のイラストのクッキー缶
- 紅白のお菓子の詰め合わせ
お店では、年末から「お年賀用」「お正月限定」の商品が並ぶことが多いです。
Compare:相手別の選び方
実家・義実家
- 家族みんなで食べられる詰め合わせ
- 相手の好物
- 地元の名店のお菓子(帰省の手土産も兼ねる)
義実家には、少し格のあるものを選ぶ人も多いです。甥や姪がいるなら、子どもが喜ぶお菓子も。
親戚の集まり
- 個包装で数が多い焼き菓子
- おかき・せんべいの詰め合わせ(甘いものが苦手な人にも)
- 日持ちするもの
お正月の集まりは、ほかの人もお菓子を持ってくることが多いです。日持ちするものだと、相手が後で食べられます。
職場(仕事始め)
- 個包装で配りやすいお菓子
- 人数分より少し多め
- 帰省先の名物(お土産を兼ねる)
仕事始めの日に、「今年もよろしくお願いします」とひとこと添えて配ると、よいスタートが切れます。
取引先
- 老舗の和菓子
- 品のある焼き菓子
- 社員で分けやすい個包装
会社の規定で贈答が禁止されていないか、確認してください。
ご近所
- 小さめの個包装のお菓子
- 1,000〜2,000円程度の気軽なもの
Know:避けたほうがよいもの
| 避けたいもの | 理由 |
|---|---|
| 日持ちの短い生菓子 | お正月は食べ物が多く、食べきれない |
| 要冷蔵のケーキ | お正月は冷蔵庫がいっぱい |
| 大きすぎる箱 | 持ち運びにも、置き場所にも困る |
| 高価すぎるもの | 相手に気を遣わせる |
| 地味すぎる包装 | お正月らしさが伝わりにくい |
お正月の冷蔵庫は、おせちでいっぱいになりがちです。常温保存できるお菓子が喜ばれます。
Do:のし紙のマナー
水引
紅白の蝶結び(花結び)を使います。
表書き
「御年賀」が一般的です。「御年始」「賀正」「新春御挨拶」なども使われます。
名前
水引の下に、贈り主の名前(フルネーム、または姓)を書きます。
外のし
お年賀は手渡しが基本なので、外のし(包装紙の外にのし)が一般的です。相手がすぐに「お年賀」だと分かるためです。
Do:渡し方のマナー
手順
- 玄関先や、部屋に通されてあいさつを済ませてから渡す
- 紙袋から出して、のしの正面を相手に向けて両手で渡す
- ひとこと添える
ひとことの例
- 「明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。心ばかりですが、皆さまで召し上がってください」
- 「新年のご挨拶のしるしです。よろしければどうぞ」
紙袋は持ち帰る
紙袋は持ち帰るのが一般的なマナーとされています。相手が「袋もどうぞ」と言ってくれた場合は、お願いしてもよいでしょう。
「つまらないものですが」は?
謙遜の表現ですが、最近は「心ばかりですが」「気持ちばかりですが」のほうが、よい印象を持たれやすいと言われます。
Do:喪中のときはどうする?
相手が喪中
お年賀は、新年を祝う意味があるため、喪中の相手には控えるのが一般的です。
訪問する場合は、「寒中御見舞」として、松の内が明けてから、紅白の水引を避けた白無地の短冊や奉書紙で渡します。
自分が喪中
自分が喪中の場合も、年始のあいさつ回りは控えるのが一般的です。松の内が明けてから、「寒中御見舞」として伺う方法があります。
Do:お年賀をもらったら
- お返しは基本的に不要とされています
- その場で、感謝の気持ちを伝える
- お茶菓子として、その場で一緒にいただくこともあります(「お持たせですが」とひとこと添えて)
私がお年賀で学んだこと
実体験を書きます。
結婚して初めての正月、義実家へのお年賀に、有名店の生ケーキを持っていきました。お正月だから、華やかなものをと思ったのです。
ところが、義実家の冷蔵庫はおせちでぎっしり。義母が冷蔵庫の中を大移動させて、なんとかケーキを入れてくれました。
さらに、親戚が次々に訪ねてきて、お菓子が山のように。ケーキは結局、翌々日まで残ってしまったそうです。
「お正月の家は、食べ物も人も多い」。当たり前のことに、気づいていませんでした。
翌年は、干支をかたどった個包装の焼き菓子の詰め合わせを持っていきました。常温で日持ちも長く、親戚が帰るときに義母が「お土産にどうぞ」と分けていました。
義母から「分けやすくて助かったわ。干支の形もかわいいって、みんな喜んでたよ」と言ってもらえました。
華やかさより、分けやすさと日持ち。 そして、お正月らしい縁起のよさを少し添える。これが、私のお年賀選びの基準になりました。
この記事で参照した情報について
お年賀の時期、金額の相場、のし紙や渡し方のマナーについては、一般的に紹介されている内容をもとに整理しています。松の内の期間など、地域によって習慣が異なります。 迷った場合は、家族や親戚、購入するお店に確認してください。
取引先への贈答は、会社の規定で禁止されている場合があります。 事前に確認してください。
お菓子の日持ちは商品によって異なります。表示された期限と保存方法を確認してください。
よくある質問
Q. お年賀はいつ渡せばいいですか?
1月1日から松の内(多くの地域で1月7日ごろ、関西などでは15日ごろ)までです。元日は避けて、2日以降に訪問するのが一般的です。
Q. お年賀の金額の相場は?
2,000〜5,000円程度が一般的な目安です。お歳暮を贈った相手には、控えめな金額にします。
Q. お年賀におすすめのお菓子は?
個包装で日持ちし、数が多めのお菓子です。干支や鶴亀、紅白などの縁起のよいモチーフのお菓子は、お正月らしさが伝わります。
Q. のし紙はどうすればいいですか?
紅白の蝶結びの水引に、表書きは「御年賀」、下に贈り主の名前を書きます。手渡しなので外のしが一般的です。
Q. 松の内を過ぎてしまったら?
「寒中御見舞」として、立春(2月4日ごろ)までに渡します。
Q. お歳暮とお年賀の違いは?
お歳暮は一年の感謝を年末に贈るもの、お年賀は新年のあいさつに訪問するときの手土産です。
Q. 喪中の相手にお年賀を渡してもいいですか?
お年賀は新年を祝う意味があるため控えるのが一般的です。松の内が明けてから「寒中御見舞」として渡します。
Q. お年賀を配送してもいいですか?
お年賀は手渡しが基本です。配送する場合は、時期に合わせて「御歳暮」や「寒中御見舞」とする考え方もあります。
まとめ
お年賀のお菓子の選び方とマナーを整理します。
お年賀は、新年のあいさつに伺うときの手土産です。お正月に集まった家族や来客で分けられる、お菓子がよく選ばれます。
選ぶポイントは、個包装で数が多め、日持ちする、縁起のよいもの、金額は2,000〜5,000円程度。
渡す時期は、1月1日から松の内まで。 元日は避けて、2日以降に、相手の都合を確認してから訪問します。松の内を過ぎたら「寒中御見舞」に。
のし紙は、紅白の蝶結びで「御年賀」、外のしが一般的です。
私は義実家に生ケーキを持っていき、おせちでいっぱいの冷蔵庫を困らせてしまいました。華やかさより、分けやすさと日持ち。そこにお正月らしさを少し添える。
地域や家によって習慣は違います。 迷ったら、家族やお店に相談してみてください。

