尿酸値が気になる人はチョコを控えるべき?プリン体と砂糖の考え方

尿酸値とチョコ
目次

この記事の要約

健康診断で尿酸値が高めと言われた。チョコレートは控えたほうがいいのだろうか。

まず知っておいていただきたいのは、チョコレートに含まれるプリン体は、ごくわずかだということです。

尿酸は、体の中でプリン体が分解されてできます。そのため、尿酸値が気になる方は「プリン体の多い食品」に注意するよう言われることが多いと思います。

チョコレートは、プリン体の面では、あまり気にする必要のない食品と考えられています。

ただし、別の点で注意が必要です。

砂糖に含まれる果糖は、尿酸値を上げる方向に働くとされています。ミルクチョコレートのように砂糖の多いチョコを、たくさん食べる習慣は見直す価値があります。

高カカオチョコレートは砂糖が少なめなので、この点では比較的有利です。

この記事では、プリン体と砂糖の両面から、チョコレートとの付き合い方を整理します。

治療中の方は、主治医の指示を優先してください。

結論:プリン体は少ない。気をつけたいのは砂糖の量

先に結論をお伝えします。

チョコレートのプリン体は少なく、プリン体を理由に避ける必要はあまりないと考えられます。

気をつけたいのは、次の3点です。

1つめ。砂糖の多いチョコをたくさん食べない。 砂糖に含まれる果糖は、尿酸値を上げる方向に働くとされています。

2つめ。甘い飲み物と組み合わせない。 清涼飲料水や甘いカフェラテなど、果糖を含む飲み物との組み合わせは、糖の量が一気に増えます。

3つめ。食べすぎによる体重増加に気をつける。 肥満は、尿酸値が高くなる要因のひとつとされています。

だから、選ぶなら高カカオチョコレートを1日3〜5枚程度。これが、尿酸値が気になる方にとっても無理のない付き合い方だと思います。

Know:尿酸とプリン体の基本

尿酸はプリン体からできる

プリン体は、細胞の中にある成分で、多くの食品に含まれています。また、体の中でもつくられています。

体の中でプリン体が分解されると、尿酸ができます。

尿酸値が高いとどうなるか

血液中の尿酸が多い状態が続くと、関節などに結晶がたまり、強い痛みを起こすことがあります。

また、腎臓などへの影響も指摘されています。

健康診断で尿酸値が高めと言われたら、生活習慣を見直すことが勧められます。

食事から来るプリン体は一部

尿酸のもとになるプリン体の多くは、体の中でつくられるとされています。

食事から入るプリン体は一部です。とはいえ、プリン体の多い食品をとりすぎないことは、尿酸値が気になる方の基本的な注意点のひとつです。

Know:チョコレートのプリン体

ごくわずか

チョコレートやカカオのプリン体は、ごくわずかとされています。

プリン体が多い食品として注意されることが多いのは、次のようなものです。

  • レバーなどの内臓類
  • 干物や、一部の魚介類(白子、あん肝など)
  • ビール(アルコールそのものも尿酸値に影響します)

チョコレートは、こうした食品とは比べものにならないほど少ないと考えてよいと思います。

食べる量も少ない

チョコレートは、1回に食べる量も10〜30g程度です。

プリン体の面では、ほとんど影響しないと考えられます。

Know:注意したいのは砂糖(果糖)

果糖は尿酸値を上げる方向に働く

ここが、チョコレートで本当に気をつけたいポイントです。

果糖は、体の中で分解される過程で、尿酸がつくられやすくなるとされています。

そのため、果糖を多く含む食品や飲み物をとりすぎると、尿酸値が上がりやすいと言われています。

砂糖にも果糖が含まれる

チョコレートに使われる砂糖(ショ糖)は、ブドウ糖と果糖が結びついたものです。

体の中で分解されると、半分ほどが果糖になります。

つまり、砂糖の多いチョコレートをたくさん食べれば、果糖もたくさんとることになります。

清涼飲料水はさらに注意

果糖ぶどう糖液糖などを使った甘い飲み物は、一度に多くの果糖をとりやすいとされています。

チョコレートと甘い飲み物を一緒にとる習慣は、見直す価値があります。

Compare:種類による違い

種類砂糖(糖質)の量プリン体尿酸値が気になる方への目安
高カカオ(86%以上)少ないごくわずか比較的選びやすい
高カカオ(72%)少なめごくわずか比較的選びやすい
ミルクチョコ多いごくわずか量に注意
ホワイトチョコ多いごくわずか量に注意
糖質オフ系少ない(甘味料)ごくわずか甘味料の特徴を確認

※一般的な傾向です。商品によって差があります。

高カカオは砂糖が少ない

高カカオチョコレートは、砂糖の割合が低いので、果糖の面では比較的有利です。

食べる量糖質の目安
高カカオ(72%)5枚・25g約6g
ミルク板チョコ1枚・50g約26g

同じ「チョコを食べる」でも、糖の量は4倍以上違います。

ただし脂質とエネルギーは多い

高カカオチョコレートは、脂質が多く、エネルギーも高い食品です。

食べすぎれば、体重増加につながります。体重の増加は、尿酸値が高くなる要因のひとつとされています。

「高カカオなら大丈夫」と量を増やさないでください。

Do:尿酸値が気になる方のチョコとの付き合い方

1. 高カカオを少量選ぶ

高カカオチョコレートを1日3〜5枚程度にしてください。

砂糖が少なく、少量で満足しやすい食べ方です。

2. ミルクチョコの板を毎日食べない

砂糖の多いチョコを、毎日たくさん食べる習慣は見直してください。

3. 甘い飲み物と合わせない

水、麦茶、無糖のお茶と一緒に食べてください。

甘いカフェラテや清涼飲料水との組み合わせは、避けたほうが無難です。

4. 水分をしっかりとる

尿酸は尿から排出されるため、水分をしっかりとることが勧められています。

ただし、甘い飲み物で水分をとるのは逆効果です。水やお茶を選んでください。

心臓や腎臓の病気などで水分制限がある方は、主治医の指示に従ってください。

5. アルコールと一緒にとらない

アルコールは、尿酸値を上げる方向に働くとされています。

チョコレートをおつまみにしてお酒を飲む習慣は、尿酸値の面では注意が必要です。

6. 体重を見ながら続ける

食べすぎていないか、体重の変化も確認してください。

Know:食事全体で考える

チョコレートだけに注目するより、食事全体の見直しのほうが大切です。一般に勧められることが多いものを挙げます。

  • プリン体の多い食品をとりすぎない
  • アルコールを控える
  • 果糖を多く含む甘い飲み物を控える
  • 水分をしっかりとる
  • 食べすぎず、体重を適正に保つ
  • 適度な運動をする(激しすぎる運動は、かえって尿酸値を上げることがあると言われます)

チョコレートは、この中では砂糖の量に関わる部分です。

Do:健診で指摘されたら

まずは医療機関で相談

尿酸値が高いと言われたら、自己判断で食事を極端に変える前に、医療機関で相談してください。

尿酸値の高さの程度、ほかの検査結果、持病などによって、必要な対応は変わります。

すぐに受診したほうがよい症状

  • 足の親指の付け根などの関節が、急に赤く腫れて激しく痛む
  • 関節の痛みで歩けない
  • 腰や背中、脇腹の激しい痛み(尿路結石の可能性)
  • 尿に血が混じる

こうした症状は、食事の工夫で様子を見るものではありません。早めに受診してください。

治療中の方

主治医や管理栄養士の指示を最優先してください。

薬を飲んでいる方も、食事の注意点は主治医に確認してください。

私が見聞きしたこと

実体験を書きます。

私の知人に、健康診断で尿酸値が高めと指摘された人がいます。

その人は、「プリン体に気をつけなさい」と言われ、甘いものは関係ないと思っていたそうです。

仕事の合間に、ミルクチョコの板を1枚と、甘い缶コーヒーを毎日とっていました。

医療機関で相談したとき、プリン体だけでなく、甘い飲み物や砂糖のとりすぎにも注意するように言われたと聞きました。果糖が尿酸値を上げる方向に働くからです。

「チョコのプリン体は少ないのに、なぜ?」と疑問に思ったそうですが、説明を受けて問題はプリン体ではなく砂糖の量だったと理解したとのことでした。

その後、知人は缶コーヒーを無糖のお茶に変え、チョコは高カカオを数枚にしたそうです。

その後の数値がどうなったかまでは、個人的なことなので詳しく聞いていません。ただ、「チョコをやめる」ではなく「選び方と組み合わせを変える」という形で続けられていると話していました。

この話から、尿酸値とチョコの関係は、プリン体ではなく砂糖で考えるべきだと学びました。

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この記事で参照した情報について

尿酸とプリン体の関係、果糖が尿酸値に影響すること、アルコールや体重との関係については、一般に知られている知見をもとに整理しています。

チョコレートのプリン体が少ないことについては、一般に公表されている食品のプリン体含有量のデータの傾向をもとにしています。具体的な数値は、資料や測定方法によって異なります。

糖質の量は、文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」および各メーカーの公表値をもとにした目安です。

受診を考えたい症状は、一般的な目安として記載したものです。

なお、この記事は食べ方に関する一般的な情報であり、診断や治療を目的としたものではありません。尿酸値について指摘を受けた方、治療中の方は、必ず医師や管理栄養士の指示に従ってください。

よくある質問

Q. 尿酸値が高いとチョコは食べられませんか?

チョコレートのプリン体はごくわずかで、プリン体を理由に避ける必要はあまりないと考えられます。ただし砂糖の量には注意してください。治療中の方は主治医に確認してください。

Q. チョコのプリン体はどれくらいですか?

ごくわずかとされています。レバーや一部の魚介類、ビールなどと比べると、非常に少ない食品です。

Q. なぜ砂糖に注意が必要なのですか?

砂糖に含まれる果糖は、体の中で分解される過程で尿酸がつくられやすくなるとされているためです。

Q. 高カカオとミルクチョコ、どちらがいいですか?

砂糖の量で考えると、高カカオのほうが有利です。ただし脂質とエネルギーは多いので、1日3〜5枚程度にしてください。

Q. 一緒に飲むものは何がいいですか?

水、麦茶、無糖のお茶がおすすめです。甘い飲み物は果糖が多くなりやすいので避けてください。

Q. お酒のおつまみにチョコはどうですか?

アルコールは尿酸値を上げる方向に働くとされています。尿酸値が気になる方は注意してください。

Q. どんな症状なら病院に行くべきですか?

関節が急に赤く腫れて激しく痛む、腰や脇腹の激しい痛み、尿に血が混じるといった場合は早めに受診してください。

Q. 健診で尿酸値が高いと言われました。

自己判断で食事を極端に変える前に、医療機関で相談してください。数値の程度や他の検査結果によって、必要な対応は変わります。

まとめ

尿酸値が気になる方とチョコレートの関係を整理します。

チョコレートのプリン体は、ごくわずかです。 プリン体を理由に避ける必要は、あまりないと考えられます。

気をつけたいのは、砂糖の量です。 砂糖に含まれる果糖は、尿酸値を上げる方向に働くとされています。

ミルクチョコの板を毎日食べる、甘い飲み物と一緒にとる。 こうした習慣は見直す価値があります。

私の知人は、プリン体だけに気をつけていて、毎日のミルクチョコと甘い缶コーヒーの砂糖を見落としていました。問題はプリン体ではなく、砂糖の量だったのです。

選ぶなら高カカオチョコレートを1日3〜5枚。 砂糖が少なく、少量で満足しやすい食べ方です。ただし、脂質とエネルギーは多いので、量は増やさないでください。

水やお茶を一緒に。お酒のおつまみにしない。体重の変化にも気をつける。

そして、関節の急な激しい痛みなどがあれば早めに受診を。尿酸値を指摘された方、治療中の方は、主治医の指示を最優先にしてください。

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