子どもに高カカオチョコは何歳から?量とカフェインの考え方

子どもの高カカオ何歳から?
目次

この記事の要約

「高カカオチョコは体に良いと聞くから、子どもにも食べさせたい」。そう考える方もいると思います。

ただ、子どもに高カカオチョコレートを与えるときは、大人とは別に考える必要があります。

理由は3つあります。

体が小さい。 カフェインやテオブロミンの影響は、体重あたりで考えると大人より大きくなります。高カカオは、ミルクチョコよりこれらの成分が多く含まれます。

苦味が強い。 子どもは苦味に敏感です。無理に食べさせる必要はありません。

食べ方のリスク。 ナッツ入りの商品は、小さな子どもにとって誤えん(のどや気管に詰まること)の危険があります。

「何歳から絶対に大丈夫」という明確な線はありません。この記事では、年齢と体重に合わせた考え方と、気をつけたい点を整理します。

結論:小さいうちは急がない。与えるなら少量を昼に

先に結論をお伝えします。

高カカオチョコレートを、子どもに急いで食べさせる理由はありません。

「体に良いから」という理由で、子どもに高カカオを習慣づける必要はないと私は考えています。

与える場合は、次のようにしてください。

1つめ。小さいうちは避ける。 甘いもの自体を控えることが多い乳幼児期に、あえて高カカオを選ぶ必要はありません。

2つめ。少量にする。 小学生でも、1回1〜2枚程度にとどめます。

3つめ。夕方以降は与えない。 カフェインやテオブロミンが寝つきに影響する可能性があります。

4つめ。ナッツ入りは、特に小さな子どもには与えない。 誤えんの危険があります。

5つめ。アレルギーを確認する。 乳やナッツなど、原材料を確認してください。

持病がある、薬を飲んでいる、心配なことがある場合は、かかりつけの小児科に相談してください。

Know:なぜ子どもは別に考えるのか

カフェインは体重あたりで考える

カフェインの影響は、体重が軽いほど大きくなります。

海外の公的機関などでは、子どものカフェインを体重1kgあたり2.5mg程度までを目安にする考え方が示されています。

日本では、子どものカフェインについて公的な摂取目安は定められていません。ただ、こうした海外の考え方が参考として紹介されることがあります。

体重1日のカフェインの目安(2.5mg/kgで計算)
15kg約38mg
20kg約50mg
30kg約75mg
40kg約100mg

※海外の公的機関の考え方を参考にした計算例です。日本の公的な基準ではありません。

高カカオに含まれる量

食べる量カフェインテオブロミン
高カカオ1枚(5g)約4mg約40mg
高カカオ3枚(15g)約12mg約120mg
ミルクチョコ1かけ(4g)約1mg約8mg

高カカオ数枚なら、カフェインの目安を大きく超えることはありません。

ただし、ほかの飲み物からもカフェインをとっている場合があります。緑茶、紅茶、コーラ、ココアなどです。1日の合計で考えてください。

テオブロミンが多い

高カカオチョコレートでは、カフェインの仲間であるテオブロミンが、カフェインのおよそ10倍含まれます。

テオブロミンについては、子どもの摂取目安は示されていません。作用は穏やかとされていますが、体が小さい子どもには控えめにしておくのが安心だと思います。

苦味への感じ方

子どもは、大人より苦味を強く感じやすいと言われています。

無理に食べさせると、かえってチョコレートや食事を嫌がる原因になるかもしれません。

Know:食べ方のリスク

ナッツ入りの誤えん

ナッツ類は、小さな子どもがのどや気管に詰まらせる危険がある食品として、注意が呼びかけられています。

消費者庁などは、硬い豆やナッツ類を5歳以下の子どもに食べさせないようにと注意を促しています。

チョコレートにはナッツ入りの商品が多いので、小さな子どもには、ナッツ入りのチョコは与えないでください。

板チョコのかたまり

大きなかたまりをそのまま口に入れると、のどに詰まることがあります。

小さな子どもに与える場合は、小さく割って、座って食べさせてください。

虫歯

チョコレートは、口の中に残りやすい食べ物です。

高カカオは砂糖が少なめですが、だらだら食べると虫歯のリスクは高くなります。

食べる時間を決め、食べたあとは水を飲むか歯みがきをするようにしてください。

アレルギー

乳、ナッツ類、大豆、小麦などを含む商品があります。

高カカオでも乳成分を含むものがあります。 初めて与えるときは、原材料を確認し、少量から様子を見てください。

Compare:年齢別の考え方

年齢の目安考え方与えるなら
乳児(0〜1歳)与えない
幼児前半(1〜2歳)急いで与えない甘いもの自体を控えめに
幼児後半(3〜5歳)高カカオを選ぶ必要はないナッツ入りは避ける、ごく少量
小学校低学年少量なら1回1枚程度、昼間に
小学校高学年少量なら1回1〜2枚程度、昼間に
中学生以上大人に近い考え方量と時間に注意

※一般的な考え方をもとにした目安です。子どもの体格、体質、持病によって変わります。心配な場合は小児科にご相談ください。

「何歳から大丈夫」という明確な線はありません。 年齢だけでなく、体重やその子の様子も合わせて判断してください。

Compare:子どものおやつとしての比較

おやつカフェイン砂糖注意点
高カカオチョコあり少なめ苦味、テオブロミン
ミルクチョコ少ない多い砂糖、虫歯
ココア(調整)少ない多い砂糖
果物なし自然な糖
ヨーグルトなし商品によるアレルギー確認
おにぎり・いもなしなし

子どものおやつは、食事で足りない栄養を補う「補食」と考えられることがあります。

チョコレートは、毎日の定番にするより、ときどき楽しむものとして位置づけるのがよいと思います。

Do:与えるときの工夫

1. 昼間に、時間を決めて

午後3時ごろのおやつの時間に与えてください。

夕方以降は、寝つきに影響する可能性があるので避けます。

2. 量を決めて、小皿に出す

袋ごと渡すと、量が分からなくなります。

食べる分だけ小皿に出して渡してください。

3. 座って食べる

歩きながら、遊びながら食べないようにします。

誤えんを防ぐためです。

4. 飲み物はカフェインを含まないものに

麦茶、水、牛乳などと一緒にしてください。

緑茶や紅茶と合わせると、カフェインが重なります。

5. 食べたら口をすすぐ

水を飲む、歯みがきをするなどで、虫歯を防ぎます。

6. 体調を見る

食べたあとに、興奮して寝つけない、おなかが痛いといった様子がないか見てください。

気になる様子があれば、量を減らすか、与えるのをやめてください。

7. 大人のチョコを手の届く場所に置かない

子どもが自分で食べてしまうと、量が分かりません。

高カカオチョコやナッツ入りは、手の届かない場所に保管してください。

Do:こんなときは相談を

  • 食べたあとに、じんましん、口の腫れ、息苦しさが出た(息苦しさ、ぐったりしている場合はすぐに救急へ)
  • 大量に食べてしまい、吐く、ひどく興奮する、動悸がある
  • 持病がある、薬を飲んでいる
  • 食物アレルギーがある、または疑われる

かかりつけの小児科に相談してください。

夜間や休日に子どもの急な症状で迷ったときは、子ども医療電話相談(#8000)が利用できる地域もあります。

私が家族で決めたこと

実体験を書きます。

私は毎日高カカオチョコレートを食べているので、家族の子どもが「ちょうだい」と言ってくることがあります。

最初は、「体に良いものだから」と気軽に分けていました。

しかし、子どもの体重でカフェインやテオブロミンを考えると、大人と同じ感覚では良くないと気づきました。

そこで、家族で次のルールを決めました。

高カカオは、おやつの時間に1枚だけ。夕方以降はなし。ナッツ入りは、小さいうちは食べさせない。

意外だったのは、子どもは高カカオをあまり欲しがらなかったことです。1枚食べて「苦い」と言い、次からはあまり欲しがらなくなりました。

無理に食べさせるものではない、と改めて感じました。

もうひとつ気をつけるようになったのは、置き場所です。私の机の上に置いていた高カカオの袋を、子どもが自分で開けて何枚か食べてしまったことがありました。

幸い体調に変わりはありませんでしたが、手の届く場所に置かないことの大切さを学びました。

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この記事で参照した情報について

子どものカフェイン摂取の考え方は、海外の公的機関(カナダ保健省など)が示している目安を参考として記載したものです。日本では、子どものカフェインについて公的な摂取目安は定められていません。

カフェインとテオブロミンの含有量は、海外の食品成分データなどをもとにした目安です。商品によって差があります。

ナッツ類の誤えんに関する注意は、消費者庁などが呼びかけている内容をもとにしています。最新の注意喚起は、消費者庁の公表資料をご確認ください。

年齢別の考え方は、一般的な考え方をもとにした目安です。

なお、この記事は子どもの食べ方に関する一般的な情報であり、診断や治療を目的としたものではありません。子どもの体調やアレルギー、持病について不安がある場合は、かかりつけの小児科にご相談ください。

よくある質問

Q. 子どもに高カカオチョコは何歳からあげていいですか?

明確な線はありません。小さいうちは急いで与える必要はなく、与えるなら小学生以降に少量を昼間に、というのが無難だと考えています。

Q. 子どものカフェインはどれくらいまでですか?

日本に公的な目安はありませんが、海外では体重1kgあたり2.5mg程度までとする考え方があります。体重20kgなら約50mgです。

Q. 高カカオ1枚でカフェインはどれくらいですか?

約4mgです。数枚なら目安を大きく超えることはありませんが、緑茶や紅茶などと合わせた1日の合計で考えてください。

Q. ナッツ入りのチョコは大丈夫ですか?

小さな子どもには与えないでください。硬いナッツ類は、のどや気管に詰まる危険があるとして注意が呼びかけられています。

Q. 体に良いなら毎日食べさせてもいいですか?

子どもに高カカオを習慣づける必要はないと考えています。ときどき楽しむおやつとして位置づけてください。

Q. 夜におやつとしてあげてもいいですか?

カフェインやテオブロミンが寝つきに影響する可能性があります。昼間のおやつの時間にしてください。

Q. 虫歯が心配です。

だらだら食べないこと、食べたあとに水を飲むか歯みがきをすることが大切です。

Q. 食べたあとにじんましんが出ました。

食べるのをやめ、様子を見てください。息苦しさやぐったりした様子があればすぐに救急へ。軽くても、後日小児科で相談してください。

まとめ

子どもに高カカオチョコレートを与えるときの考え方を整理します。

子どもは、大人とは別に考える必要があります。 体が小さく、カフェインやテオブロミンの影響は体重あたりで大きくなります。苦味にも敏感です。

「体に良いから」と、子どもに急いで食べさせる理由はありません。

与えるなら、少量を、昼間のおやつの時間に。夕方以降は避けてください。

カフェインは、緑茶や紅茶なども合わせた1日の合計で考えます。 海外では体重1kgあたり2.5mg程度までとする考え方があります。

ナッツ入りは、小さな子どもには与えないでください。 誤えんの危険があります。

乳やナッツなどのアレルギー、虫歯にも配慮を。高カカオでも乳成分を含む商品があります。

私の家族の子どもは、1枚食べて「苦い」と言い、あまり欲しがらなくなりました。無理に食べさせるものではありません。そして、大人のチョコは子どもの手の届かない場所に。これも大切です。

心配なことがあれば、かかりつけの小児科に相談してください。

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