この記事の要約
リンツのエクセレンスは、高カカオチョコレートのなかでも口どけの良さで知られるシリーズです。
85%と90%、どちらを選ぶか迷う方は多いと思います。
結論から言えば、初めてなら85%です。 90%は苦味と酸味がはっきり出るため、高カカオに慣れていないと厳しく感じます。
ただし、この2つの差は「苦さの度合い」だけではありません。口の中での溶け方、香りの残り方も変わります。
そして、国産の高カカオチョコレートとも性格が違います。同じカカオ分でも、印象はかなり異なるのです。
この記事では、85%と90%の違いを整理したうえで、国産品との比較、おいしく食べるコツまでをまとめます。
なお、味の評価は私自身が食べたうえでの感想です。感じ方には個人差がありますので、参考としてお読みください。
結論:85%から始めて、物足りなければ90%へ
先に結論をお伝えします。
リンツ エクセレンスを試すなら、85%から入ってください。そして、慣れてから90%に進むかどうかを判断してください。
理由は3つあります。
1つめは、5%の差が想像以上に大きいからです。数字だけ見ると小さな違いですが、口に入れた瞬間の印象がはっきり変わります。
2つめは、90%は酸味が強く出るからです。苦味に慣れていても、酸味で戸惑う方がいます。
3つめは、挫折の損失が大きいからです。1枚あたりの価格が国産品より高いため、口に合わなかったときの後悔も大きくなります。
まず85%。これが無理のない入口だと考えています。
Know:リンツ エクセレンスとは
スイス発の高カカオシリーズ
リンツは、スイスのチョコレートメーカーです。エクセレンスは、その板チョコシリーズにあたります。
カカオ分の展開が幅広く、70%、78%、85%、90%、99%などが用意されています。フレーバー入りの商品も豊富です。
日本では、輸入食品店、百貨店、大型スーパーの輸入菓子コーナー、通販などで手に入ります。国産品ほどどこにでもあるわけではありませんが、探しにくいというほどでもありません。
最大の特徴は口どけ
このシリーズを語るうえで外せないのが、口どけの良さです。
高カカオチョコレートは、カカオ分が上がるほど口の中でざらつきやすくなります。カカオの粒子が残るためです。
エクセレンスは、この点でよく仕上がっていると感じます。85%でも滑らかさが保たれています。
理由のひとつは、カカオバターの配合にあると考えられます。カカオ分が高くても、油脂のバランスで口どけは変わります。
「高カカオはざらついて苦手」という方に、私がこのシリーズをすすめる理由がここにあります。
1枚の大きさに注意
国産品との大きな違いが、1枚のサイズです。
チョコレート効果やカレ・ド・ショコラは、1片が5g前後の小分けです。
エクセレンスは板チョコタイプで、1枚が100g前後。これを自分で割って食べる形になります。
つまり、量の管理は自分でする必要があります。ここは意識しておいてください。板から直接食べると、思った以上に量が進みます。
Compare:85%と90%はどう違うか
実際に食べ比べた印象を整理します。
| 比較軸 | エクセレンス85% | エクセレンス90% |
|---|---|---|
| 苦味 | しっかりあるが穏やか | 強い |
| 酸味 | 控えめ | はっきり出る |
| 甘さ | わずかに感じる | ほとんど感じない |
| 口どけ | 滑らか | 滑らかだがやや重い |
| 後味 | 短めに引く | 長く残る |
| 糖質 | 少なめ | さらに少ない |
| 初心者向き | 向く | 向かない |
85%は「高カカオの完成形」に近い
85%は、苦味と滑らかさのバランスが取れています。
ほんのわずかに甘さが残っていて、それが苦味を受け止めてくれます。この甘さが、食べやすさを支えていると感じます。
高カカオチョコレートを日常的に食べている方であれば、85%は難なく受け入れられるはずです。
90%は酸味が主役になる
90%になると、印象が変わります。
苦味が強くなるのはもちろんですが、それ以上に酸味がはっきり出てきます。カカオ本来の酸です。
この酸味を「フルーティーで良い」と感じるか、「酸っぱくて苦手」と感じるか。ここで評価が割れます。
私は最初、後者でした。何度か食べるうちに前者に変わりましたが、慣れが必要だったのは事実です。
5%の差は数字以上に大きい
72%と86%の差より、85%と90%の差のほうが体感としては大きいと感じました。
理由は、カカオ分が上がるほど1%あたりの影響が増すからだと考えています。残された糖分が少ないぶん、緩衝材がなくなるのです。
だから、85%が平気だったからといって90%も大丈夫とは限りません。少量から試してください。
Compare:国産の高カカオチョコとの違い
同じカカオ分でも、国産品とは印象が違います。
| 項目 | リンツ エクセレンス | 国産高カカオ(明治・森永など) |
|---|---|---|
| 形状 | 板チョコ(約100g) | 小分け個包装(約5g) |
| 口どけ | 非常に滑らか | 商品による |
| 味の傾向 | 酸味が出やすい | 苦味が主 |
| 量の管理 | 自分で割る必要あり | しやすい |
| 入手性 | 輸入食品店・通販 | どこでも |
| 1gあたりの価格 | 高め | 手ごろ |
| 続けやすさ | 中 | 高い |
この表から見えるのは、役割の違いです。
毎日の習慣として続けるなら、国産品のほうが向いています。 個包装で量を管理でき、価格も抑えられ、どこでも買えるからです。
カカオそのものの味わいを知りたいなら、エクセレンスです。 口どけと香りの質が違います。
私は、この2つを競わせる必要はないと考えています。日常は国産、休日はリンツ。そういう使い分けが自然です。
Do:おいしく食べるコツ
常温に戻してから食べる
冷蔵庫から出してすぐ食べると、香りが立ちません。
15〜20分ほど置いて、室温に戻してから口に入れてください。同じ1片とは思えないほど印象が変わります。
これは高カカオチョコレート全般に言えることですが、エクセレンスでは特に差が出ます。口どけが持ち味だからです。
噛まずに溶かす
これも重要です。
噛み砕くと、苦味だけが先に出ます。口の中に置いてゆっくり溶かすと、苦味のあとに香りが立ち上がってきます。
急いで食べる食品ではありません。1片に2〜3分かけるつもりで向き合ってみてください。
割ってから皿に出す
板から直接食べないでください。量が進みます。
最初に食べる分だけ割って、残りは包装に戻す。これだけで摂取量が安定します。
1日の目安としては、15〜25g程度が現実的です。板の4分の1以下ということになります。
飲み物を合わせる
エクセレンスの酸味は、飲み物との相性が出やすいと感じます。
私が合うと思ったのは、無糖の紅茶とブラックコーヒーです。どちらも苦味と酸味を持つので、喧嘩しません。
逆に、甘い飲み物は合わないと感じました。甘さがチョコの酸味を強調してしまうのです。
90%は少量から試す
90%を買うなら、まず少量を試してください。
いきなり100gの板を買うと、口に合わなかったときに持て余します。可能であれば、小さいサイズや個包装タイプから始めるのが安全です。
Decide:どちらを選ぶべきか
高カカオ初心者の方は、85%より下から始めることも検討してください。エクセレンスには70%や78%もあります。いきなり85%でなくても構いません。
国産の86%を問題なく食べている方は、85%から入って大丈夫です。カカオ分としては同水準です。
酸味のあるチョコレートが好きな方は、90%に進む価値があります。カカオの酸を楽しめる商品です。
糖質を厳しく管理している方にとっては、90%が選択肢になります。ただし、続けられるかどうかを優先してください。
毎日続けたい方には、正直なところ国産の個包装タイプをおすすめします。価格と管理のしやすさで有利だからです。
私が実際に食べて感じたこと
購入の経緯も含めて書いておきます。
私が最初に買ったのは90%でした。理由は単純で、「どうせなら高いほうを」と考えたからです。
これが失敗でした。一口食べて、酸味の強さに驚きました。苦味は覚悟していたのですが、酸味は想定外だったのです。
そのときは板の半分ほどを残し、しばらく戸棚に置いていました。
数か月後、85%を買い直しました。こちらは最初から違和感なく食べられました。滑らかで、苦味の後にカカオの香りが残ります。「これが口どけの評判か」と納得しました。
そのうえで90%に戻ってみると、印象が変わっていました。酸味を「欠点」ではなく「特徴」として受け取れるようになっていたのです。
この経験から、順序が大事だと考えるようになりました。85%を経てから90%へ。この道筋であれば、無駄になりません。
もうひとつ、常温に戻す効果は本当に大きいと感じています。冷えたまま食べたときと、20分置いたときでは別物です。ここは面倒がらずに試していただきたいところです。
この記事で参照した情報について
カカオ分、内容量、栄養成分については、メーカーが公表している商品情報および商品パッケージの表示をもとにしています。商品構成やパッケージはリニューアルされることがあるため、購入時にご確認ください。
味の評価は、私自身が食べたうえでの個人的な感想です。カカオの風味は産地やロットによっても変わるため、感じ方には差が出ます。
価格については、販売店や時期によって変動が大きいため、具体的な金額は記載していません。
なお、この記事は商品紹介であり、健康効果を保証するものではありません。高カカオチョコレートにはカフェインとテオブロミンが含まれます。持病のある方や妊娠中の方は、医師にご相談ください。
よくある質問
Q. 85%と90%、どちらから買うべきですか?
85%です。5%の差は数字以上に大きく、90%は酸味がはっきり出ます。慣れてから進むほうが失敗しません。
Q. 国産の高カカオチョコと何が違いますか?
口どけの滑らかさと、酸味の出方です。また、板チョコタイプなので量を自分で管理する必要があります。
Q. 1日どれくらい食べていいですか?
15〜25g程度が目安です。板の4分の1以下にあたります。板から直接食べず、割ってから皿に出すことをおすすめします。
Q. どこで買えますか?
輸入食品店、百貨店、大型スーパーの輸入菓子コーナー、通販などです。国産品ほどどこにでもあるわけではありません。
Q. 苦手だった場合、どうすればいいですか?
常温に戻して、噛まずに溶かして食べてみてください。それでも合わなければ、カカオ分の低い70%や78%を試すことをおすすめします。
Q. 99%という商品もあるようですが、どうですか?
かなり特殊な味わいです。85%や90%を問題なく食べられるようになってから検討してください。いきなり選ぶ商品ではありません。
Q. 毎日食べるならリンツと国産、どちらがいいですか?
続けやすさでは国産の個包装タイプです。価格と量の管理で有利になります。リンツは、味わいたいときの選択肢として持っておくのがおすすめです。
まとめ
リンツ エクセレンスの85%と90%について整理します。
初めてなら85%です。 苦味と滑らかさのバランスが取れていて、わずかに残る甘さが食べやすさを支えています。
90%は酸味が主役になります。 苦味だけでなく、カカオ本来の酸がはっきり出ます。これを特徴として楽しめるかどうかで、評価が分かれます。
5%の差は、数字以上に大きいと考えてください。85%が平気だからといって、90%も大丈夫とは限りません。
食べ方のコツは3つです。常温に戻すこと。噛まずに溶かすこと。そして板から直接食べず、割って皿に出すことです。
国産品と比べると、口どけと香りで勝り、価格と管理のしやすさで負けます。だから、競わせる必要はありません。
日常の習慣は国産の個包装で、味わいたいときにリンツを開ける。この使い分けが、いちばん無理がないと私は思っています。
そして、もし90%から入って挫折した経験がある方がいれば、ぜひ85%を試してみてください。印象がまったく変わるはずです。

