この記事の要約
乳酸菌ショコラは、ロッテが販売しているチョコレートです。チョコレートのなかに乳酸菌を配合している点が、ほかの商品と異なります。
高カカオチョコレートとよく比較されますが、性格はまったく違います。
高カカオチョコレートは、カカオの含有量を高めた商品です。 目的はカカオ由来の成分と、糖質の低さにあります。
乳酸菌ショコラは、乳酸菌を届けることを狙った商品です。 カカオ分は高カカオタイプほど高くありません。
つまり、比べる軸が違うのです。「どちらが優れているか」という問いには、あまり意味がありません。
この記事では、それぞれの設計を整理したうえで、どういう方にどちらが向くのかを具体的に書きます。
なお、この記事は商品の特徴を整理したものであり、特定の健康効果を保証するものではありません。
結論:目的が違う商品なので、比べるより使い分ける
先に結論をお伝えします。
乳酸菌ショコラと高カカオチョコレートは、置き換えの関係にありません。目的が違うからです。
理由を3つ挙げます。
1つめは、カカオ分です。乳酸菌ショコラは、高カカオタイプほどカカオ分が高くありません。カカオポリフェノールを多く摂ることを主目的にするなら、高カカオチョコレートのほうが適しています。
2つめは、糖質です。乳酸菌ショコラは食べやすい甘さに設計されています。糖質を厳しく管理している方には、高カカオチョコレートのほうが有利です。
3つめは、そもそもの狙いです。乳酸菌ショコラは、チョコレートを乳酸菌の運び手として使う発想の商品です。この点で、代わりになる商品は多くありません。
だから、こう整理してください。カカオが目的なら高カカオ、乳酸菌が目的なら乳酸菌ショコラ。 シンプルな話です。
Know:乳酸菌ショコラの考え方
チョコレートを運び手として使う
乳酸菌を摂る方法として、まず思い浮かぶのはヨーグルトや乳酸菌飲料だと思います。
乳酸菌ショコラは、そこにチョコレートという選択肢を加えた商品です。
チョコレートの主成分は油脂です。水分がほとんどありません。この性質を利用して乳酸菌を包み込む、という設計になっています。
メーカーはこの点を商品の特徴として説明しています。詳しい仕組みについては、ロッテの商品ページで確認できます。
カカオ分は高カカオタイプほど高くない
ここは誤解されやすい点です。
乳酸菌ショコラは、高カカオチョコレートのカテゴリーではありません。カカオ分を高めることを目的とした商品ではないからです。
甘さがあり、食べやすい味に仕上げられています。高カカオチョコレートの苦味が苦手な方には、こちらのほうが口に合うはずです。
ただし、その分だけ糖質は増えます。ここはトレードオフです。
商品ラインナップ
乳酸菌ショコラには、いくつかのタイプがあります。
スタンダードなミルクタイプのほか、ビタータイプ、アーモンド入りなどが展開されています。
甘さを抑えたい方は、ビタータイプを選ぶと近い感覚で食べられます。ただし、高カカオチョコレートほど糖質が下がるわけではありません。
商品構成は時期によって変わるため、購入時に売り場で確認してください。
保存の注意点
乳酸菌を含む商品なので、保存条件には配慮が必要です。
高温になる場所を避けてください。夏場の車内や、直射日光の当たる場所は論外です。
これはチョコレート全般に言えることですが、乳酸菌ショコラでは特に意識したほうがよいと考えています。溶けて再び固まった状態では、品質が保たれているとは言いにくいからです。
パッケージに記載された保存方法に従ってください。
Compare:高カカオチョコレートとの比較
| 比較軸 | 乳酸菌ショコラ | 高カカオチョコ(72%以上) |
|---|---|---|
| 主な狙い | 乳酸菌を届ける | カカオ由来成分と低糖質 |
| カカオ分 | 高カカオタイプほどではない | 72%以上 |
| 甘さ | あり、食べやすい | 苦味が主 |
| 糖質 | 多め | 少なめ |
| カカオポリフェノール | 少なめ | 多い |
| 高カカオが苦手な人 | 向く | 向かない |
| 糖質管理をしている人 | 向かない | 向く |
| 入手しやすさ | 高い | 非常に高い |
甘さで選ぶなら乳酸菌ショコラ
高カカオチョコレートは、正直に言えば万人向けではありません。苦味で挫折する方が一定数います。
乳酸菌ショコラは、普通のチョコレートとして食べられます。この差は小さくありません。
「健康を意識したいけれど、苦いものは続かない」。こういう方には、現実的な選択肢になります。
糖質で選ぶなら高カカオチョコレート
一方、糖質を抑えたい方には高カカオチョコレートです。
カカオ72%であれば、板1枚(5g)あたりの炭水化物は約1.8gです。カカオ分が上がれば、さらに下がります。
甘い商品では、この水準には届きません。
ポリフェノールで選ぶなら高カカオチョコレート
カカオポリフェノールを目的にするなら、答えは明確です。カカオ分が高い商品のほうが多く含みます。
乳酸菌ショコラは、そもそもこの点を訴求した商品ではありません。求める方向が違います。
両方食べてもいい
意外に見落とされがちですが、併用は可能です。
朝は乳酸菌ショコラ、午後は高カカオチョコレート。こういう分け方もできます。
ただし、合計の量には注意してください。どちらもチョコレートです。合わせて食べ過ぎれば、脂質とカロリーが積み上がります。
Do:取り入れ方のポイント
1日の量を決めておく
これはどのチョコレートにも共通します。
乳酸菌ショコラは食べやすいぶん、量が進みやすいという側面があります。甘さがブレーキになりにくいのです。
パッケージに記載された1日の目安量を確認し、その範囲で食べてください。
続けることを優先する
乳酸菌に関しては、一度にたくさん摂るより、継続するほうが理にかなっていると考えられています。
体内にとどまり続けるものではないためです。まとめ食いより、毎日少しずつ。この考え方が基本になります。
食べるタイミング
明確な決まりはありません。続けやすい時間帯で構わないと考えています。
私は朝食後にしています。理由は単純で、忘れにくいからです。習慣は、時間を固定するほど続きます。
高温を避けて保存する
前述のとおりです。夏場は特に注意してください。
持ち歩く場合は、保冷剤を入れたバッグに入れるなど工夫してください。
甘さの分を差し引いて考える
ここは正直にお伝えしておきます。
乳酸菌ショコラは甘い商品です。健康を意識して食べるとしても、糖質を摂っていることに変わりはありません。
ほかの間食を減らす。この前提とセットで考えてください。上乗せで食べれば、単純に糖質とカロリーが増えるだけです。
Decide:どちらを選ぶべきか
高カカオチョコレートの苦味が苦手な方には、乳酸菌ショコラが向いています。続けられることが何より大事だからです。
糖質を管理している方には、高カカオチョコレートをおすすめします。乳酸菌が目的であれば、無糖ヨーグルトなど別の選択肢を検討してください。
カカオポリフェノールが目的の方は、高カカオチョコレート一択です。求める成分が違います。
お腹の調子を意識している方は、乳酸菌ショコラも選択肢になります。ただし、これだけで解決するとは考えないでください。食事全体、睡眠、水分。ここが土台です。
子どもに与える場合は、甘さの面で乳酸菌ショコラのほうが受け入れられやすいはずです。ただし量は決めてください。
私が試して感じたこと
実際に食べてみた感想も書いておきます。
私はふだん高カカオチョコレートを食べているので、乳酸菌ショコラを口にしたとき、まず「甘い」と感じました。
これは批判ではありません。普通のチョコレートとして、素直においしいのです。苦味に構えなくていいぶん、気楽に食べられます。
ただ、私の目的とは合いませんでした。カカオポリフェノールと糖質の低さを求めていたからです。
その後、家族に試してもらったところ、こちらは好評でした。高カカオチョコレートを「苦くて無理」と言っていた人が、乳酸菌ショコラは続けています。
この経験で、商品の評価は目的次第だと改めて感じました。私にとっては合わなくても、別の人にとっては最適解になり得るのです。
失敗もありました。夏場にバッグに入れたまま持ち歩き、溶かしてしまったことがあります。冷やして固め直しましたが、食感は戻りませんでした。保存条件は守るべきだと反省しています。
Compare:乳酸菌をとる食品との比べ方
乳酸菌を意識するなら、チョコレート以外にも選択肢があります。何を優先するかで、向く食品が変わります。
| 食品 | 糖質 | 脂質 | 手軽さ | 持ち歩き |
|---|---|---|---|---|
| 乳酸菌ショコラ | 多め | 多め | 高い | しやすい(夏は注意) |
| プレーンヨーグルト | 少なめ | 商品による | 中 | しにくい |
| 加糖ヨーグルト | 多め | 商品による | 中 | しにくい |
| 乳酸菌飲料 | 商品による | 少なめ | 高い | 要冷蔵が多い |
| ぬか漬け・キムチ | 少ない | 少ない | 中 | しにくい |
※一般的な傾向です。商品によって大きく異なります。
糖質や脂質を増やしたくないなら、プレーンヨーグルトや発酵食品のほうが条件は有利です。
一方で、常温で持ち歩ける、甘いものとして満足できるという点は、乳酸菌ショコラならではの強みです。
私は、朝はプレーンヨーグルト、外出先で甘いものが欲しいときに乳酸菌ショコラ、という分け方をしています。どれかひとつに決める必要はありません。生活の場面に合わせて選んでください。
なお、乳酸菌の働きには個人差があります。どの食品も、特定の効果を期待しすぎないようにしてください。
この記事で参照した情報について
商品の特徴、乳酸菌に関する説明、栄養成分については、ロッテが公表している商品情報およびパッケージ表示をもとにしています。商品はリニューアルされることがあるため、購入時に最新の表示をご確認ください。
高カカオチョコレートの栄養数値は、文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」および各メーカーの公表値をもとにした概算です。
なお、この記事は商品の特徴を整理したものであり、特定の健康効果を保証するものではありません。乳酸菌の働きには個人差があります。お腹の不調が続く場合は、食品で対処しようとせず、医療機関にご相談ください。
よくある質問
Q. 乳酸菌ショコラは高カカオチョコレートですか?
いいえ。カカオ分を高めることを目的とした商品ではありません。乳酸菌を届けることを狙った商品です。
Q. どちらが健康的ですか?
目的によります。カカオポリフェノールと低糖質を求めるなら高カカオチョコレート、乳酸菌を求めるなら乳酸菌ショコラです。比べる軸が違います。
Q. 1日にどれくらい食べればいいですか?
パッケージに記載された目安量を確認してください。食べやすい商品なので、量を決めておくことをおすすめします。
Q. 溶けてしまったものは食べても大丈夫ですか?
品質が保たれているとは言いにくい状態です。保存方法はパッケージの記載に従い、高温を避けてください。
Q. ヨーグルトの代わりになりますか?
同じ扱いにはできません。乳酸菌ショコラには糖質と脂質が含まれます。ヨーグルトとは栄養構成が異なります。
Q. 高カカオチョコレートと一緒に食べてもいいですか?
問題ありません。ただし合計の量には気をつけてください。どちらもチョコレートです。
Q. お腹の調子が良くなりますか?
効果には個人差があります。食品ですので、過度な期待は避けてください。不調が続く場合は医療機関にご相談ください。
Q. 子どもが食べても大丈夫ですか?
甘さの面では受け入れられやすいはずです。ただし量は決めてください。カカオ由来のカフェインも含まれます。
まとめ
ロッテ乳酸菌ショコラについて整理します。
この商品は、チョコレートを乳酸菌の運び手として使う発想でつくられています。高カカオチョコレートとは、狙いがまったく違います。
カカオ分は、高カカオタイプほど高くありません。 ポリフェノールを多く摂りたい方には向きません。
甘さがあり、食べやすい商品です。 高カカオの苦味で挫折した方にとっては、続けられる選択肢になります。
糖質は高カカオチョコレートより多くなります。 糖質管理をしている方は、高カカオチョコレートを選んでください。
つまり、比べて優劣をつける商品ではありません。目的で選び分けるものです。
そして、どちらを選ぶにしても共通することがあります。量を決めること。そして、間食の上乗せではなく置き換えとして使うことです。
健康を意識した商品であっても、食べ過ぎれば意味が薄れます。ここだけは、どの商品でも変わりません。
苦いものが続かなかった方は、一度こちらを試してみてください。続けられる商品を見つけることが、結局はいちばん大事だと私は考えています。

